重賞競走
'91 京阪杯 G3
'92 金鯱賞 G3
'92 小倉記念 G3
'92 オールカマー G3
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 1991年05月12日 | 京阪杯 G3 | 京都 | 芝 | 2000 |
1 | 1992年06月21日 | 金鯱賞 G3 | 中京 | 芝 | 1800 |
1 | 1992年08月30日 | 小倉記念 G3 | 小倉 | 芝 | 2000 |
1 | 1992年09月20日 | オールカマー G3 | 中山 | 芝 | 2200 |
2 | 1993年05月16日 | 安田記念 G1 | 東京 | 芝 | 1600 |
2 | 1993年06月13日 | 宝塚記念 G1 | 阪神 | 芝 | 2200 |
2 | 1990年10月21日 | ローズS G2 | 京都 | 芝 | 2000 |
2 | 1992年10月11日 | 毎日王冠 G2 | 東京 | 芝 | 1800 |
2 | 1991年08月04日 | 北九州記念 G3 | 小倉 | 芝 | 1800 |
2 | 1991年09月15日 | 朝日ChC G3 | 中京 | 芝 | 2000 |
3 | 1991年02月24日 | マイラーズC G2 | 中京 | 芝 | 1700 |
3 | 1989年12月10日 | Rたんぱ3歳牝馬S G3 | 阪神 | 芝 | 1600 |
3 | 1990年09月30日 | サファイヤS G3 | 中京 | 芝 | 1700 |
3 | 1991年08月25日 | 小倉記念 G3 | 小倉 | 芝 | 2000 |
4 | 1990年11月11日 | エリザベス女王杯 G1 | 京都 | 芝 | 2400 |
1 | 1989年08月19日 | フェニックス賞 オープン | 小倉 | 芝 | 1200 |
1 | 1991年03月23日 | コーラルS オープン | 京都 | 芝 | 1400 |
1 | 1992年05月30日 | エメラルドS オープン | 阪神 | 芝 | 2500 |
1 | 1993年06月26日 | TV愛知OP オープン | 京都 | 芝 | 2000 |
2 | 1992年02月02日 | 関門橋S オープン | 小倉 | 芝 | 2000 |
2 | 1992年05月03日 | メトロポリタンS オープン | 東京 | 芝 | 2300 |
3 | 1991年07月14日 | 小倉日経賞 オープン | 小倉 | 芝 | 1700 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
1989年 | 中央 | 6 | 2 | 0 | 1 | 3 | 27,672,600 |
1990年 | 中央 | 7 | 0 | 1 | 1 | 5 | 37,842,000 |
1991年 | 中央 | 12 | 2 | 2 | 3 | 5 | 129,351,400 |
1992年 | 中央 | 16 | 4 | 3 | 0 | 9 | 220,295,000 |
1993年 | 中央 | 10 | 1 | 2 | 0 | 7 | 115,963,000 |
合計 | 中央 | 51 | 9 | 8 | 5 | 29 | 531,124,000 |
年度 | 表彰情報 |
1992年 | 最優秀4歳以上牝馬 |
3歳から7歳までタフに走り続け「鉄の女」と呼ばれ親しまれたイクノディクタス。
デビュー時から能力の片鱗は見せていたが、彼女の真骨頂は6歳から7歳にかけての2年間、同期の仲間たちが次々と引退し、現役生活も後半に差し掛かってから。
その間なんと26戦ものレースを走り抜き、レコード勝ちのオールカマーを筆頭に重賞3勝、安田記念と宝塚記念の両G1では低評価を覆し、牡馬相手に2着の激走は今もなお記憶にくっきりと焼き付いています。
通算成績は51戦9勝、総獲得賞金5億3112万円は当時の牝馬獲得賞金レコード。
ビッグタイトルこそ手は届かなかったが、競馬史の1ページに名を刻んだ名牝であることに間違いないでしょう。
そんな彼女が引退後、オーナーとの縁で第2の故郷に選ばれたのが新冠町の五丸農場。
2008年11月まで繁殖雌馬として繋養されたのち、今は「引退名馬」として悠々自適の生活を送っています。
「夏の暑い時期になると厩舎に帰りたいのか、放牧地の一角でじっとして、あまり動かなくなるんですよね。」
と苦笑いしながらも、愛しそうにイクノディクタスを見つめながら語るのは五丸農場の五丸久美さん。
「広い場所に1頭で放していますが、牧柵越しに隣の放牧地が見えるのでイクも寂しくないんでしょうね。
柵越しにスキンシップを取る仲間もいますし、時折当歳馬も近寄ってきますが、嫌がることなく接しています。
さすがに若いころほどの気の強さは見せなくなりましたが、それでも気に入らないことがあると立ち上がったり、急に走り出したりと、お転婆なところは相変わらずですよ。」
今もなお人気は健在で、年間100組ほどの熱心なファンが五丸農場を訪れています。
今年は特に去年現役を引退したゴールドシップが近くのビッグレッドファームにスタッドインしたこともあってか、見学者も多いそうです。
「毎年誕生日にはたくさんのプレゼントや電報をいただきますし、お正月にはイク宛てに年賀状を送って下さるファンの方も大勢いて、本当に愛されているんだなと思います。
今後もイクの元気な姿を気軽に見に来ていただけると嬉しい限りです。」
来年には30歳を迎えるイクノディクタスですが、ここまで病気らしい病気もほとんどなく、食欲も旺盛で、放牧中は黙々と青草を食み続けています。
繁殖雌馬として10頭の産駒の母となり、引退名馬となってからも多くのファンや五丸夫妻に暖かく見守られて余生を過ごしています。
彼女にとっては、これもひとつの幸せの形ではないでしょうか。
これからも末永く、元気な姿を見せ続けてもらえるよう願うばかりです。