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レガシーワールド

プロフィール

父: モガミ
母: ドンナリデイア
品種: サラブレッド
性別: 雄(セン)
毛色: 鹿毛
生年月日:1989年04月23日
母馬所有者: (株)ホースタジマ 田島 久雄
生産牧場: へいはた牧場
産地: 北海道静内郡静内町

重賞競走

'93 ジャパンC G1

'92 セントライト記念 G2

近況 2021年8月

2021年8月18日に死亡しました。

JAIRS情報提供者:

繋養展示場所
〒 北海道日高郡新ひだか町
 
展示時間
09時00分~09時00分
着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 1993年11月28日 ジャパンC G1 東京 2400
1 1992年09月27日 セントライト記念 G2 中山 2200
2 1992年12月27日 有馬記念 G1 中山 2500
2 1993年01月24日 AJCC G2 中山 2200
2 1993年10月10日 京都大賞典 G2 京都 2400
4 1992年11月29日 ジャパンC G1 東京 2400
5 1993年12月26日 有馬記念 G1 中山 2500
1 1992年08月15日 奥尻特別 500万下 函館 2000
1 1992年08月22日 松前特別 900万下 函館 2500
1 1992年10月25日 東スポ杯 オープン 東京 2400
1 1992年11月08日 ドンカスターS オープン 京都 2400
2 1992年09月13日 UHB杯 オープン 函館 1800
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
1991年 中央 5 0 1 1 3 5,560,000
1992年 中央 10 6 2 1 1 215,522,000
1993年 中央 4 1 2 0 1 199,192,000
1995年 中央 6 0 0 0 6 0
1996年 中央 5 0 0 0 5 3,500,000
1996年 地方 2 0 0 0 2 0
合計 中央 30 7 5 2 16 423,774,000
合計 地方 2 0 0 0 2 0

2013年11月 -1993年ジャパンカップを優勝した「レガシーワールド」を訪ねて-

 
 レガシーワールドは、気性難や怪我の影響でクラシック路線の活躍はできなかったものの、去勢を機にその才能が開花すると1993年のジャパンカップの優勝という勲章を手に、現在は、故郷の北海道新ひだか町のへいはた牧場で余生を送っています。


 へいはた牧場を訪れると、代表の幣旗芳典さんの父である力さんと奥さんの美智子さんに出迎えて頂き、レガシーワールドの放牧地へと案内してもらいました。


 「とても大人しい馬なので、放牧地に入っても大丈夫です。今でも、沢山の方が彼に会いに来てくれます。大人しく誰でも安心して触ることができます。
 あまりにも大人しいので中には、この馬がレガシーワールドだとわからないファンもいます。『目の前にいるのがレガシーワールドですよ』と教えるとびっくりするファンもいました。」

 と、現在は、相棒のポニーのハニーちゃんと一緒に放牧地で草を食んでいるレガシーワールドの紹介をしていただきました。

 「会いに来てくれたほとんどの方には、人参をお渡しして、直接あげてもらっています。」

 「ワールドは、賢いので手を後ろで組んで近寄ると、人参を隠し持っているのではないかと探すので、手はワールドから見えるようにしておいてください」とファンに教えています。
 「写真撮影の時は、ちゃんとポーズをとってくれます。神戸在住の女性で必ず月に1回、リンゴと人参を送ってくれる方がおり、私たちは親しみをこめて”人参おばさん”って呼んでいます。」

 
 幣旗夫妻にレガシーワールドが愛のキューピットになった栃木県の夫婦の話をして頂きました。

 「レガシーワールドが縁結びしたんですよ。何回かレガシーワールドに会いに来ているうちに知り合ったのでしょうね。旦那さんになられる方から頼まれて彼女にプロポーズするからレガシーワールドの「たてがみ」が欲しいと頼まれ、それならと思い「たてがみ」だけでなく前髪と尻尾の毛もきれいに洗ってアルバムにしてプレゼントしました。
 そしたら嬉しかったのでしょうね。プロポーズ前にプレゼントしてしまったようです。
 プロポーズはうまくいったようです。今でもその夫婦は、毎年何回かレガシーワールドに会いに来てくれますから」
 
 
 など、ファンとの楽しい思い出話に尽きることはありません。

 
 実は、レガシーワールドは大の寂しがり屋だそうで、相棒のハニーちゃんがいないと不安で大騒ぎになるという、なんとも可愛らしい一面を持ち合わせているそうです。
 現在は2代目の相棒のポニーだそうですが、初代の相棒のポニーは体調を崩し、馬運車で治療施設に運ばれ、その後体調が戻らず息を引き取りました。
 レガシーワールドは、相棒が連れて行かれた馬運車が通る度に、いなないて相棒を呼び、その後、人参を与えても食べなくなり、ストレスからかサク癖を覚えてしまいました。
 そこで2代目となるポニーを連れてきたそうです。
 最初、ポニーが怖がって逃げていたそうですが、次第に慣れ、現在は、馬房も一緒で片時も離れることなく仲よく暮らしています。
 2頭の間には、親子のような恋人のような和やかな雰囲気が漂っていました。

 
 全盛期は、一日に100人くらい訪問することもあり、レガシーワールドが戻ってきた最初の年は、年間で1万人程度のファンが来たそうです。
 来訪者には、ノートに名前を記帳してもらっているそうですが、そのノートも現在何十冊にもなっていました。
 今年も、バス2台でファンが訪れたそうです。最近は、夜間放牧にしてから、更に元気一杯になってきたそうです。

 
 ご自宅には、ファンからのプレゼントだという絵画やお手製の壁掛けなどが部屋に飾られていました。

 レガシーワールドが、ファンの方や牧場の方々にどれだけ愛されているかを感じ取ることができた訪問でした。