ノースフライト

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重賞競走

  • '94 安田記念 G1
  • '94 マイルChS G1
  • '94 マイラーズC G2
  • '93 府中牝馬S G3
  • '93 サンスポ阪神牝馬特別 G3
  • '94 京都牝馬特別 G3

プロフィール

  • 父: トニービン
  • 母: シヤダイフライト
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雌
  • 毛色: 鹿毛
  • 生年月日:1990年04月12日
  • 母馬所有者: 大北牧場
  • 生産牧場: 大北牧場
  • 産地: 北海道浦河郡浦河町
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Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

2018年1月22日に死亡しました。

情報提供者:JAIRS

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)BTC
繋養展示場所
〒 北海道浦河郡浦河町
 
展示時間
09時00分~09時00分

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 1994年05月15日 安田記念 G1 東京 1600
1 1994年11月20日 マイルChS G1 京都 1600
1 1994年03月06日 マイラーズC G2 中京 1700
1 1993年10月17日 府中牝馬S G3 東京 1600
1 1993年12月19日 サンスポ阪神牝馬特別 G3 阪神 2000
1 1994年01月30日 京都牝馬特別 G3 阪神 1600
2 1993年11月14日 エリザベス女王杯 G1 京都 2400
2 1994年10月29日 スワンS G2 阪神 1400
1 1993年07月25日 足立山特別 500万下 小倉 1700
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
1993年 中央 6 4 1 0 1 137,271,000
1994年 中央 5 4 1 0 0 320,823,000
合計 中央 11 8 2 0 1 458,094,000
年度 表彰情報
1994年 最優秀4歳以上牝馬

Stories コラム

2015年6月 ~ノースフライトとの再会~

 1994年5月15日の小雨交じりの安田記念当日の東京競馬場。

 海外からやってきた超一流のマイラーや日本のトップスプリンターを相手に後方から鋭く脚を伸ばしたのが5番人気の雌馬ノースフライトです。

 
 この勝利で重賞4連勝。
 その後、秋のマイルチャンピオンシップを制し、絶頂期に惜しまれつつ引退しました。

 3歳の5月のデビューからわずか1年半の競走生活でしたが、11戦の競走キャリアは満ちたりたものだったはずです。

 
 その潔さもまた、凛とした日本女性を彷彿させるもので、人気に拍車をかけました。

 現役を引退したノースフライトは、生まれ故郷の浦河町にある大北牧場に戻って種雌馬となり、現在は功労馬として余生を送っています。

 
 「結局、現6歳のミラクルムーン(父アドマイヤムーン)が最後の産駒になりました。
 晩年は思うように受胎することができずに、2012年の種付を最後に功労馬となり、今年で3年目になります。」
 と、ノースフライトを紹介してくれたのが、生産者であり、また現役時代の馬主でもあった齋藤敏雄社長です。


 「あの日は家族みんなで競馬場に応援にいきました。
 勝ち負けの期待というよりも、生産馬がGⅠ競走に出走することは、滅多にあることではありませんから、みんなで応援に行こうという気持ちでした。
人気くらいに入着してくれれば、という程度の期待だったので本当にびっくりしました。」
と20年前の春を穏やかな表情で話してくれました。
 
 
 その後、JRA賞最優秀4歳以上牝馬のタイトルとともに牧場に戻ったノースフライトに待っていたのは、ノーザンテースト、ブライアンズタイム、サンデーサイレンスという超一流の種雄馬との配合計画でした。
 
 
 それぞれ2年ずつ、延べ6回。

 
 そうした生産者の期待にノースフライトは見事に雄、雌を1頭ずつ産み分けることで応えるだけでなく、サンデーサイレンスとの間に生まれたミスキャストは、のちに天皇賞馬ビートブラックの父となっています。

 
 「直仔で、母を超えるような産駒を産ませてあげることができなかったことが残念でした。」
 と齋藤さんは言うものの、その足跡は永遠です。

 
 ビートブラックだけでなく、キングカメハメハ雌馬ハウオリとの間に生まれたキロハナは新馬、つばき賞を連勝し将来を嘱望される1頭にもなっています。

 「25歳という年齢になりましたが、元気です。
 繁殖生活を退いてからは、離乳した当歳馬と一緒に夜間放牧をして“教育係”として頑張ってもらっています。」
 当歳馬が離乳前の春は、出産予定がなかった若い繁殖雌馬とともに過ごしています。

 気の強さは相変わらずです。

 見ていると、一番若い雌馬にボスの座は譲りましたが、たしなめるようなしぐさを見せて威厳と存在感を示しています。

 しかし、そうした一方で現役引退から20年が経過していても「ふーちゃん」と呼ばれたアイドルは健在です。

 
 今でも夏の観光シーズンともなれば多くのファンが足を運ぶそうです。


 「馬は元気にしておりますし、たくさんの方に愛されて幸せな馬だと思います。
 これからも長く元気でいてほしいです。」
 と馬に語りかけるような齋藤さんの口調が印象的でした。