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テンジンショウグン

プロフィール

父: ノーアテンシヨン
母: シユアンス
品種: サラブレッド
性別: 雄
毛色: 黒鹿毛
生年月日:1990年04月14日
母馬所有者: 川島牧場
生産牧場: 川島牧場
産地: 北海道新冠郡新冠町

重賞競走

'98 日経賞 G2

近況 2019年1月

2018年12月7日に死亡しました。

JAIRS情報提供者:

繋養展示場所
〒 北海道日高郡新ひだか町
 
展示時間
09時00分~09時00分
着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 1998年03月29日 日経賞 G2 中山 2500
3 1996年03月17日 日経賞 G2 中山 2500
1 1994年02月14日 早春賞 900万下 東京 1600
1 1994年08月21日 日本海S 900万下 新潟 2200
1 1994年10月09日 オクトーバーS 1500万下 東京 2300
2 1996年04月28日 メトロポリタンS オープン 東京 2300
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
1992年 中央 1 1 0 0 0 5,900,000
1993年 中央 6 0 0 0 6 1,100,000
1994年 中央 12 4 2 1 5 68,098,000
1995年 中央 6 0 0 0 6 6,400,000
1996年 中央 8 0 1 1 6 34,098,000
1997年 中央 7 0 0 0 7 0
1997年 中央(障害) 3 1 1 0 1 13,000,000
1998年 中央 5 1 0 0 4 64,910,000
1998年 中央(障害) 3 1 0 0 2 11,000,000
合計 中央 45 6 3 2 34 180,506,000
合計 中央(障害) 6 2 1 0 3 24,000,000

2016年3月 ~テンジンショウグンとの再会~

1998年、日経賞。後のGⅠ馬で種雄馬としても大きな功績を残したステイゴールド、菊花賞2着のダイワオーシュウ、前年の同レース覇者ローゼンカバリーらを抑え、最低人気ながら先頭ゴールを駆け抜けたのが、テンジンショウグンでした。

好メンバーが揃った伝統のGⅡ戦で、前走・障害レースを走っていた彼の、あっと驚くような快走劇はレース史に残るインパクトを与えました。


平地・障害で通算8勝をあげて引退したテンジンショウグンは引退後、乗用馬となり、警視庁騎馬隊の一頭として、「新志(しんし)」という名で活躍しました。

皇居前のパトロールや子供たちの交通誘導などを務め、13年間立派に役目を果たし、2012年に故郷・北海道へ帰り、ローリングエッグスクラブ・ステーブルで功労馬生活を送っています。


「今年26歳となりますが、健康に過ごしています。
最近は日に日に気温が上がり、馬自身の体調は更に良くなっていきそうです。
老いは年相応ですね。
少し白髪の部分が増えてきました。
歯も高齢馬らしい状態ではありますが、飼い葉はよく食べていますし、水もよく飲んでいます。」
と、紹介してくれたのは、日頃世話をしている牧場スタッフの小寺保香さん。

日中はともに21歳のタヤスアゲインとトウショウノアが一緒に過ごしています。

春が近づいてきて、茶けていた放牧地の色も少しずつ変わってきました。

高齢馬であることをふまえ、寒い時期は馬服を着せて放牧していますが、大地が一面青くなる頃には、裸馬の姿で外に出ることになるでしょう。


「放牧地ではマイペースですね。
3頭での放牧をしているので、寂しがる様子はなく、馬自身はとても安心しています。
ただ、高齢の域に達してきているので、体調面は細かくチェックしています。
もしコンディションが落ちるようなことがあれば、カロリーの高い飼料を与えたり、検査をしたりしています。」
と、小寺さん。

放牧地でのテンジンショウグンはとてもリラックスしていて、3頭仲良く行動をともにしていました。


小寺さん曰く、テンジンショウグンは暑さに強いタイプのようで、そのあたりは、東京での警視庁騎馬隊生活で、馬自身が慣れてきた部分なのかもしれません。

また、山奥から時折現れるシカを見ても、全く物おじしないようで、


「人通りや車の多い場所で仕事をしてきた馬だけあって、度胸があるというか、あまり物見をしない馬ですね。」
と、一面を明かします。

ドンと構えられる姿を想像するに、かつては重賞タイトルを獲得し、警視庁でも大いに力を発揮した彼の長所を垣間見ます。


同じ1990年生まれの馬は、例えばウイニングチケット、エルウェーウィン、スエヒロジョウオー、ナリタタイシン、ネーハイシーザー、ノースフライト、ビワハヤヒデ、ワコーチカコなど、健やかに功労馬生活を送っている馬が目立っています。


「長寿の世代なのかもしれません。」
小寺さんはテンジンショウグンに、一年でも長い健康を願っています。


「長生きして欲しいですね。
馬自身老いてはいますが、すっかりこちらの環境にもなじんで、状態は安定しています。
たくさんのファンの方にお越しいただき、元気な姿をぜひ見ていただきたいです。」