重賞競走
'92 朝日杯3歳S G1
'96 Ar共和国杯 G2
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 1992年12月13日 | 朝日杯3歳S G1 | 中山 | 芝 | 1600 |
1 | 1996年11月16日 | Ar共和国杯 G2 | 東京 | 芝 | 2500 |
3 | 1994年03月06日 | マイラーズC G2 | 中京 | 芝 | 1700 |
3 | 1995年03月05日 | マイラーズC G2 | 京都 | 芝 | 1600 |
1 | 1992年11月22日 | 京都3歳S オープン | 京都 | 芝 | 1800 |
1 | 1997年03月01日 | ブラッドストーンS オープン | 中山 | 芝 | 2200 |
2 | 1993年11月28日 | トパーズS オープン | 京都 | 芝 | 2000 |
2 | 1996年01月28日 | 関門橋S オープン | 小倉 | 芝 | 2000 |
3 | 1994年12月25日 | 六甲S オープン | 阪神 | 芝 | 2000 |
3 | 1995年01月29日 | 関門橋S オープン | 小倉 | 芝 | 2000 |
3 | 1995年04月23日 | 谷川岳S オープン | 福島 | 芝 | 1800 |
3 | 1995年11月26日 | トパーズS オープン | 京都 | 芝 | 2000 |
3 | 1996年05月25日 | TV愛知OP オープン | 中京 | 芝 | 1800 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
1992年 | 中央 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 70,469,000 |
1993年 | 中央 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 9,294,000 |
1994年 | 中央 | 4 | 0 | 0 | 2 | 2 | 20,963,000 |
1995年 | 中央 | 7 | 0 | 0 | 4 | 3 | 32,622,000 |
1996年 | 中央 | 16 | 1 | 1 | 1 | 13 | 90,350,000 |
1997年 | 中央 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 23,196,000 |
1998年 | 中央 | 7 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 |
合計 | 中央 | 40 | 5 | 2 | 7 | 26 | 246,894,000 |
年度 | 表彰情報 |
1992年 | 最優秀2歳牡馬 |
北の玄関口、新千歳空港から高速を使えば車で30分と少々。
国道36号線からすぐのJR社台駅からは、もう歩いても行ける距離に「ホースガーデンしらおい」があります。
札幌市出身で、高校時代には数々の障害飛越競技で優勝し、高等学校馬術選手権北海道大会準優勝などの経歴を持つ谷祐介さんが、競走馬が幸せな余生を送れるように、そして多くの人に乗馬の楽しさを伝えたいという思いを込めて2011年4月にオープンさせました。
現在、ここには1992年の最優秀2歳牡馬エルウェーウインと1997年に中山大障害などを制したケイティタイガーが仲良く余生を過ごしています。
「どちらも大変元気にしています。
24歳になったエルウェーウインは、最近、少し歯が弱ってきたのですが、それ以外は体型も大きく変わることなく、元気に過ごしています。」
と谷さん。
馬は毎日のそしゃく運動によって歯が摩滅していきます。
そのため上の歯の外側・下の歯の内側だけが、とがっていっていきます。
そのままにすると頬の内側や舌を傷つけたり、噛み合わせが悪くなったりするので、食欲があるのに満足に食べられない状態に陥り、体調に悪影響を与えます。
そのため歯をヤスリなどで削って、整えてあげる必要があるのです。これを「整歯」と言います。
「噛みあわせが悪くならないように、1年に1度は整歯をしてもらっています。」
というエルウェーウインとケイティタイガーは幸せだ。
「毎年のことですけど、この馬との再会を楽しみにしている方が何人もいらっしゃいます。
この馬に会うためだけに遠方から日帰りでいらっしゃる方や、1週間くらい毎日のように同じ時間を過ごしてくれる方もおります。
何気なく寄っていただく方も含め、本当にありがたいと思っています。
そういう人たちのためにも、一日でも長く元気でいてほしいです。」
と谷さん。
とくに2歳時に3戦不敗のままに2歳王者となったエルウェーウインは、良血馬の外国産馬でした。
一度はエリートホースの道を歩みながらも骨折のために挫折。
それでも、懸命な走りを見せ、復帰後、実に3年11ヶ月ぶりの勝利がアルゼンチン共和国杯でした。
朝日杯から28戦目。
1434日振りの勝利は、当時としてはJRAの重賞勝利間隔としては最長の記録になりました。
そんなエルウェーウインの歩んできた道が、多くのファンの心に今も焼き付いているのでしょう。
放牧地では、1歳年長で体の大きなケイティタイガーにボスの座を譲っていますが
「人間に対しては強い気持ちを見せる面もあります。」
と谷さんが苦笑いをするように、チャンピオンホースとしてのプライドは失われていません。
実際、広い放牧地でポツンと1頭いることが多く独特のオーラを感じるのは、彼が持っているタイトルのせいだけではないでしょう。
「エルウェーウインも、ケイティタイガーも元気に過ごしています。
会いに来てあげてください。」
と多くの方が、この馬たちとの再会を果たしてくれることを楽しみにしてしています。
動画も公開していますので「エルウェーウィンの近況」からご覧ください。