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ティコティコタック

プロフィール

父: サツカーボーイ
母: ワンアイドバンブー
品種: サラブレッド
性別: 雌
毛色: 栗毛
生年月日:1997年03月11日
母馬所有者: バンブー牧場
生産牧場: バンブー牧場
産地: 北海道浦河郡浦河町

重賞競走

'00 秋華賞 G1

近況 2018年11月

北海道浦河町のバンブー牧場で引退名馬として繋養を始めました。

JAIRS情報提供者:

繋養展示場所
〒059-3454 北海道浦河郡浦河町野深391
 
バンブー牧場
TEL
0146-27-4211
展示時間
09時00分~14時00分
見学休止期間
02月01日 ~ 05月31日
 
繁殖シーズンのため
連絡予約
前日まで
見学方法
案内あり
厩舎内への立ち入り
不可
備考
見学の際は、1度事務所にお寄りください
着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2000年10月15日 秋華賞 G1 京都 2000
2 2001年10月14日 府中牝馬S G3 東京 1800
2 2002年03月09日 中山牝馬S G3 中山 1800
3 2001年11月11日 エリザベス女王杯 G1 京都 2200
3 2000年12月17日 サンスポ阪神牝馬特別 G2 阪神 1600
1 2000年09月17日 大倉山特別 900万下 札幌 1800
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2000年 中央 13 4 0 3 6 143,779,000
2001年 中央 6 0 1 1 4 55,584,000
2002年 中央 3 0 1 0 2 23,448,000
合計 中央 22 4 2 4 12 222,811,000

2019年10月 ~ティコティコタックとの再会~

年が明ければ、21世紀を迎えようという2000年。

20世紀最後の秋華賞を勝ったのがサッカーボーイ産駒のティコティコタックでした。


ちょっと変わっていて、それでいて1度聞いたら忘れないような、そんな印象的な名前を持つこの馬は、ラテンミュージックの「ティコティコ」がその由来だそうです。

この馬を生産したバンブー牧場の創業者であり、現在代表を務める竹田辰起さんの父親春夫さんがラテンミュージックにかかわっていたことから名付けられたそうです。


あれから約20年。

2019年になって九州の佐賀競馬場からティコティコタックの名前が届けられました。

ティコティコタックが6番目に産んだヴィカバンブーの初仔スーパージンガが佐賀競馬の三冠馬になったのです。


「そりゃぁ、嬉しかったですよ。
スーパージンガは生まれつき健康な馬ではなく、ほかの馬の何倍も手をかけて育てた馬です。
父バンブーエールも当牧場の生産馬ですし、何よりも、この馬の母系はティコティコタックのファミリーですから。」

竹田さんは、そう話してくれました。


そんなティコティコタックは繁殖雌馬としての役割を終え、昨年から引退名馬の生活をスタート。

現在は生まれ故郷のバンブー牧場で余生を送っています。


「季節によっても変わりますが、今は朝の6時くらいから夕方まで、現役の繁殖雌馬と一緒に放しています。」

繁殖雌馬としての役割を終えた馬が同じ放牧地にいると、若い母仔にとっては精神的にとても落ち着くそうです。

時には子育てが得意ではない母親の代わりになったり、あるいは離乳を終えたばかりで精神的に不安定になった母親に寄り添ったり。

場合によっては離乳を終えた当歳馬の群れの中に置くケースもあるそうですが、ティコティコタックの場合はそうではないようです。


「若いうちは群れの中でもリーダーというか、ボス争いをしていたのですが、今はもう若い馬とはかかわりあいになりたくないみたいです。でも、1頭にしておくと寂しがるので、若い馬と一緒に放牧しています。
この馬と仲の良い馬が弱い馬なので、一緒になって逃げています。それが、この馬にとってちょうど良い運動になっているようです。」

そんなこともあって、ティコティコタックは元気です。

「食欲もありますし、ほとんど病気もしていません。繁殖雌馬としてもたくさんの仔どもを産んでくれましたので、本当の意味での功労馬です。」

と誇らしげに話してくれます。


そんな竹田さんの夢は

「この血統を広げること。」

だそうです。

「牧場の経営面を考えて、この血統だけに絞り込むことはできませんでしたが、逆に言えばティコティコタックの血はたくさんの牧場に広がっています。
みんなで育ててもらえれば。」

スーパージンガの活躍は、そんな竹田さんの思いを強く代弁しているのかもしれません。


そんなティコティコタックも22歳になりました。

「繁殖雌馬のときは見学できませんでしたので、たくさんの方が会いに来てくれます。
20年近くたっても忘れないで、こうして愛されていることにびっくりですし、みなさんが喜んでくれるのが嬉しいです。」

「繁殖雌馬から、引退名馬へと立場は変わりましたが、馬は本当に元気。
少しでも長く、元気でいて欲しいと、そう思っています。」

そんなメッセージを預かりました。