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テイエムオーシャン

プロフィール

父: ダンシングブレーヴ
母: リヴァーガール
品種: サラブレッド
性別: 雌
毛色: 鹿毛
生年月日:1998年04月09日
母馬所有者: 川越 敏樹
生産牧場: 川越 敏樹
産地: 北海道浦河郡浦河町

重賞競走

'00 阪神3歳牝馬S G1

'01 桜花賞 G1

'01 秋華賞 G1

'02 札幌記念 G2

'01 チューリップ賞 G3

近況 2022年4月

のびのびと余生を過ごしています。

所有者情報提供者:

MOVIE

繋養展示場所
〒057-0036 北海道浦河郡浦河町絵笛94~6
 
川越ファーム
TEL
0146-22-0735
HP・SNS等
川越ファーム
展示時間
11時00分~15時00分
休憩時間
12時00分~13時00分
休日
日曜日、祝日
見学休止期間
12月01日 ~ 05月30日
 
繁殖シーズンのため
連絡予約
3日前まで
見学方法
希望により案内あり
厩舎内への立ち入り
不可
備考
マナーを守って、見学をお願いします。
着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2000年12月03日 阪神3歳牝馬S G1 阪神 1600
1 2001年04月08日 桜花賞 G1 阪神 1600
1 2001年10月14日 秋華賞 G1 京都 2000
1 2002年08月18日 札幌記念 G2 札幌 2000
1 2001年03月03日 チューリップ賞 G3 阪神 1600
2 2003年07月13日 マーメイドS G3 阪神 2000
3 2001年05月20日 オークス G1 東京 2400
3 2003年04月19日 マイラーズC G2 阪神 1600
3 2000年09月23日 札幌3歳S G3 札幌 1800
3 2003年08月17日 クイーンS G3 札幌 1800
5 2001年11月11日 エリザベス女王杯 G1 京都 2200
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2000年 中央 4 3 0 1 0 75,362,000
2001年 中央 6 3 0 1 2 288,444,000
2002年 中央 4 1 0 0 3 65,134,000
2003年 中央 4 0 1 2 1 43,317,000
合計 中央 18 7 1 4 6 472,257,000
年度 表彰情報
2000年 最優秀2歳牝馬
2001年 最優秀3歳牝馬

2021年10月 ~テイエムオーシャンとの再会~

今回の主役は、秋華賞馬テイエムオーシャンです。

現在は故郷、川越ファーム(浦河町)で引退名馬として余生を送っています。

テイエムオーシャンは凱旋門賞馬ダンシングブレーヴの直子。


母はリヴァーガール、祖母は桜花賞馬エルプスという血統です。

1998年に川越敏樹(現在の川越ファーム)さんの牧場で誕生し、競走馬としての生活を終え、種雌馬として川越ファームにもどり現在に至ります。


競走馬時代は逃げ、先行を武器に活躍しました。

2歳夏のデビューから頭角を現し、3戦目に挑んだ札幌3歳ステークス(現 札幌2歳ステークス)では、後に日本ダービー馬となるジャングルポケットと好勝負を演じました。

2歳暮れには阪神3歳牝馬ステークス(現 阪神ジュベナイルフィリーズ)を優勝。

翌年は牝馬クラシックの主役として桜花賞、秋華賞の2冠を達成。

古馬となってからは強豪牡馬との対戦が続き、限りなくGⅠに近いとされるGⅡの札幌記念ではアドマイヤドン、イーグルカフェ、トウカイポイントといったライバルをねじふせ、見事な勝利をあげました。

通算成績は18戦7勝。4億7000万円を超す賞金を獲得しました。


今年23歳となったテイエムオーシャンは、幼いころから慣れ親しんだ放牧地で悠々自適の毎日を過ごしています。

過ごしやすい秋となり、暑さで汗をかくこともなく、のびのびと草を食んでいます。

牧場は海から近く、彼女の馬名にふさわしい場所です。

近況を伝えてくれたのは、牧場代表の川越祐樹さんです。

「昨年秋に繁殖生活を終えて、引退名馬として余生を送っています。お腹が軽くなりましたね。
毛ヅヤは良く、元気に過ごしています。年齢を考慮してエサは食べやすいメニューにしていますが、食欲は十分で、歯も問題ありません。

以前、両前脚に腫れがあったため、脚元はより注意深くケアしています。
牧場としては母リヴァーガールと母子二代で功労馬生活を…と望んでいたのですが、リヴァーガールが昨年亡くなり、それは叶いませんでした。
残念ですが、オーシャンも長生きしてくれることを願っています。」

放牧地でのテイエムオーシャンは黙々と草を食んで、リラックスしています。

広い放牧地で、現役の種雌馬と一緒です。

放牧地ではボスなようで、出し入れの時はいつも最初です。

川越さん曰く“首の強い馬”とのことで、引き馬の時にはきちんと手綱を掴んでいないと持っていかれそうになるそうです。


産駒はこれまで12頭誕生。

初子のテイエムユメノコが種雌馬となり、その血をつないでいます。

現2歳牡馬のオーシャンズヨリ(父ドゥラメンテ)はJRAでデビューし、新馬、2戦目と見せ場十分の走りを見せ、初勝利も近いでしょう。

1歳には父リアルスティールの牡馬がいて、この子が最後の産駒となります。

「2歳のオーシャンズヨリは品のある馬で、牧場にいた頃から楽しみにしていました。
少し気性の強い面はありますが、バランスの良い体つきでしたね。
テイエムオーシャンと初めてディープインパクト系種雄馬と交配し、誕生したのが1歳の牡馬です。
素軽い感じで、芝向きの動きを見せていました。
どちらも期待しています。」

最後に、川越さんに秋華賞の思い出を語っていただきました。

「秋華賞は、京都競馬場で観戦してしました。
休み明けでオークスからのぶっつけの一戦でした。
オークスは、敗れてしまいましたが、3年前にもファレノプシスが桜花賞1着、オークス3着から秋華賞を優勝していたので、オーシャンも同じようになる…とも思っていたので、自信を持って見ていられました。
大観衆のスタンドを見ながら、競馬場の芝の上で口取りできたことは、本当に忘れられない大切な思い出です。」


数々の大舞台で輝いたテイエムオーシャン。

繁殖馬としての生活を終え、その思いや秀でた能力は産駒たちに受け継がれ、今後は彼女の産駒たちが、川越ファームに忘れられない思い出を、プレゼントしてくれることでしょう。