重賞競走
'04 日経新春杯 G2
'04 京都記念 G2
'06 AJCC G2
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 2004年01月18日 | 日経新春杯 G2 | 京都 | 芝 | 2400 |
1 | 2004年02月21日 | 京都記念 G2 | 京都 | 芝 | 2200 |
1 | 2006年01月22日 | AJCC G2 | 中山 | 芝 | 2200 |
2 | 2004年06月27日 | 宝塚記念 G1 | 阪神 | 芝 | 2200 |
3 | 2004年05月02日 | 天皇賞(春) G1 | 京都 | 芝 | 3200 |
3 | 2004年12月26日 | 有馬記念 G1 | 中山 | 芝 | 2500 |
3 | 2005年05月28日 | 金鯱賞 G2 | 中京 | 芝 | 2000 |
3 | 2008年02月23日 | 京都記念 G2 | 京都 | 芝 | 2200 |
1 | 2003年07月27日 | 湯浜特別 500万下 | 函館 | 芝 | 2000 |
1 | 2003年08月23日 | 日高特別 1000万下 | 札幌 | 芝 | 2000 |
1 | 2003年09月21日 | HTB賞 1000万下 | 札幌 | 芝 | 2000 |
1 | 2003年10月25日 | 比叡S 1600万下 | 京都 | 芝 | 2400 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
2002年 | 中央 | 13 | 2 | 3 | 2 | 6 | 38,263,000 |
2003年 | 中央 | 6 | 4 | 0 | 0 | 2 | 60,381,000 |
2004年 | 中央 | 6 | 2 | 1 | 2 | 1 | 263,060,000 |
2005年 | 中央 | 4 | 0 | 0 | 1 | 3 | 16,106,000 |
2006年 | 中央 | 7 | 1 | 0 | 0 | 6 | 79,942,000 |
2008年 | 中央 | 4 | 0 | 0 | 1 | 3 | 16,162,000 |
2009年 | 中央 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 |
合計 | 中央 | 43 | 9 | 4 | 6 | 24 | 473,914,000 |
今回の主役は2006年アメリカジョッキークラブカップの勝ち馬、シルクフェイマスです。
日高町の奥山ファームで余生を送っています。
シルクフェイマスはマーベラスサンデー産駒の23歳。
競走馬としては晩成タイプで、デビューは3歳春でした。
素質の高さでその年に2勝し、4歳時にはとんとん拍子に特別戦を制してオープン入り。
本格化した5歳、日経新春杯、京都記念を優勝。
父子制覇のかかった宝塚記念では惜しくも2着に敗れましたが、その実力はGⅠに通じることを示しました。
その後も重賞の常連としてターフを沸かし、7歳時に出走したアメリカジョッキークラブカップでは、古豪健在の勝利をあげました。
引退後は1シーズン種付けを行い、デビューした4頭の産駒からフェイマスエンドが中央5勝と活躍しました。
そして、シルクフェイマスは約12年前から奥山ファームで第3の馬生を始めました。
2018年から「引退名馬繋養展示事業」の仲間入りをしています。
近況を伝えてくれたのは、牧場の奥山昌志さんです。
「馬自身はとても元気で、健康そのものです。
種雄馬生活後、去勢はせずに雄馬のまま過ごしています。
5、6年アテ馬を務めていましたが、今は静かな引退馬生活です。
放牧地でのんびりと過ごしています。
年齢を重ねて少し背中が垂れてきましたが、熱発することもなく、あまり病気をしない馬です。
丈夫ですね。」
放牧地では1頭で過ごしており、近くには山や川があり、自然に満ちあふれた環境です。
放牧地のすぐ近くに厩舎がありますが、基本的には外で自由な時間を過ごしています。
今年の北海道は雪が多く、放牧地周辺はスキー場にいるかのような白銀の世界。
シルクフェイマス自身は、時折雪をペロッとなめながら、慣れた様子でもっさもっさと雪の放牧地を歩いていました。
この地域はもともと積雪の多い場所で、滑る心配もありません。
向かいの放牧地にはシルクライトニングがいて、お互い長生きを目指しています。
シルクライトニングは28歳となりますが、こちらも年齢を感じさせないほど元気です。
奥山ファームの自然豊かで静かな環境が、ストレスの少ない生活を叶えているように感じます。
シルクライトニングは皐月賞で2着。
シルクフェイマスは宝塚記念で2着、有馬記念と天皇賞・春で3着と、ビッグレースを盛り上げました。
現役時から知るファンは多いようで、奥山さんによれば、コロナ禍前は毎月のように見学の方が来ていたようです。
牧場の皆さんはシルクフェイマスのことを「フェイマス」と呼んでいるそうです。
冬毛がしっかり生えて、馬自身は寒さを吹き飛ばすかのように活気があります。
生き生きとした表情が印象的でした。
その名の通り、今度は長寿で名の知れた存在を目指していけるでしょう。
奥山さんも一年でも長い功労馬生活を願っています。
「エサを残さず食べていますし、食欲は十分あります。
環境にも適応していて、寒さや暑さで体調を崩すこともありません。
性格的にはやんちゃなタイプで、噛みついてくることもあるぐらい。
芯の強い馬だと思います。これからも長生きして欲しいです。」