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ワイルドワンダー

プロフィール

父: ブライアンズタイム
母: ワルツダンサー
品種: サラブレッド
性別: 雄
毛色: 黒鹿毛
生年月日:2002年03月19日
母馬所有者: 草間 庸文
生産牧場: 静内フジカワ牧場
産地: 北海道静内郡静内町

重賞競走

'07 アンタレスS G3

'07 プロキオンS G3

'08 根岸S G3

近況 2020年12月

北海道日高郡新ひだか町の静内フジカワ牧場で引退名馬として繋養を始めました。

JAIRS情報提供者:

繋養展示場所
〒056-0143 北海道日高郡新ひだか町静内豊畑15~4
 
静内フジカワ牧場
TEL
080-1870-8208
HP・SNS等
静内フジカワ牧場 インスタグラム
展示時間
10時00分~11時00分
見学休止期間
01月01日 ~ 06月30日
 
繁殖シーズンのため
連絡予約
前日まで
見学方法
希望により案内あり
厩舎内への立ち入り
不可
備考
マナーを守って見学お願いします

同じ繋養場所にいる引退名馬

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2007年04月22日 アンタレスS G3 京都 1800
1 2007年07月08日 プロキオンS G3 阪神 1400
1 2008年02月04日 根岸S G3 東京 1400
2 2007年10月08日 マイルChS南部杯(中央交流) Jpn1 盛岡 1600
2 2007年10月27日 武蔵野S G3 東京 1600
2 2008年07月13日 プロキオンS G3 阪神 1400
3 2008年02月24日 フェブラリーS G1 東京 1600
3 2008年05月05日 かしわ記念(中央交流) Jpn1 船橋 1600
3 2008年10月13日 マイルChS南部杯(中央交流) Jpn1 盛岡 1600
3 2009年11月07日 武蔵野S G3 東京 1600
5 2007年11月24日 ジャパンCダート G1 東京 2100
1 2005年07月02日 猪苗代特別 1000万下 福島 1700
1 2005年12月25日 フェアウェルS 1600万下 中山 1800
1 2006年05月07日 サウジアラビアRC オープン 東京 1600
1 2007年03月31日 コーラルS オープン 阪神 1400
3 2007年02月10日 すばるS オープン 京都 1400
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2004年 中央 2 1 0 0 1 5,000,000
2005年 中央 6 3 1 0 2 48,859,000
2006年 中央 4 1 0 0 3 28,285,000
2007年 中央 6 3 1 1 1 138,811,000
2007年 地方 1 0 1 0 0 18,000,000
2008年 中央 4 1 1 1 1 80,240,000
2008年 地方 2 0 0 2 0 20,500,000
2009年 中央 2 0 0 1 1 9,889,000
2010年 中央 3 0 0 0 3 0
合計 地方 3 0 1 2 0 38,500,000
合計 中央 27 9 3 3 12 311,084,000

2021年7月 ~ワイルドワンダーとの再会~

新ひだか町静内の静内フジカワ牧場で余生を送っているワイルドワンダーに会いました。


ワイルドワンダーは競走馬時代、ダートの短距離~マイルで活躍しました。
鋭い追い込みが持ち味で、芝のレースのようなキレ味で他馬を抜き去り、爽快な走りでファンを魅了しました。
2007年のプロキオンステークス(GⅢ)など重賞を3勝したほか、GⅠ(Jpn1)でもたびたび上位争いし、獲得賞金は3億4000万円を超しました。


生まれは2002年で、ディープインパクトやシーザリオと同じ世代となります。
先月、このコーナーで登場したエイシンデピュティも同じです。
静内フジカワ牧場で生まれ、競走馬引退後は種雄馬となり、2011年~2020年まで種付けを行いました。
最後の産駒は今年春、新ひだか町三石のオギオギ牧場で誕生しています。
芦毛の雄馬です。


2021年から「引退名馬繋養展示事業」の対象馬となり、引退名馬として生活をスタートしました。
近況を話してくれたのは、静内フジカワ牧場の藤川達矢さんです。

「今年で19歳になりました。
健康面は全く問題ありませんよ。
名前の通りワイルドな馬です。
食欲旺盛で、太り過ぎに注意しているぐらいです。
丈夫な馬で、内臓面もしっかりしているのだと思います。
重賞を勝つほどの馬は、心身ともに並みの馬ではないと感じています。」

夏季は早朝3時半から放牧を開始し、夕方に集牧しています。
冬季も基本的には素の姿のままで、馬服を着ることなく過ごしています。
毛ヅヤはとても良く、黒光りするボディです。
丸みを帯びて、弾むような体つき。
卓越した瞬発力を発揮した答えの一つを、知ることができます。

「牧場では“ワンダー”と呼んでいます。
夕方になると、“そろそろ馬房に入れてくれ~”と放牧地の入口で待っていますよ。
利口な馬ですね。
種雄馬時代、種付けでアロースタッドに向かう際、牧場の馬運車で連れて行くのですが、車内には繁殖雌馬のにおいがついているのです。
しかし、ワンダーは興奮することはなく、毎回すんなり移動できました。
それでいて、種付け場では1回で仕事を終わらせて。
やるべきことをよく理解しています。」

種雄馬としては昨年までに20頭が血統登録し、13頭が中央・地方で勝ち上がっています。
産駒のワンダーマンボは中央の2勝クラスを卒業し、レベルの高い3勝クラスで奮闘しています。
ワルツフォーランも1勝クラスを好時計で先頭ゴールし、今後の活躍が期待されます。
他にも、地方重賞で入着を果たした馬が複数います。

「勝ち上がり率が良いですし、ワンダーの子で、中央の特別を勝てる馬も生産できて、とても嬉しく思っています。
この馬の血統を、今後も残していけたらと思います。」

父の優れた勝負根性や、確実に伸びてくる堅実さを受け継いた産駒たち。
これからデビューする馬、セリに出る可能性のある馬もいて、父を超す馬も現れるかもしれません。


昨今のコロナ禍を受けて、2021年7月現在、一般見学は実施していませんが、以前は毎年20~30組の見学者を受け入れていたそうです。
来年、20歳になるワンダーの前には、温かく見守るファンの皆さんの姿があると良いですね。

「これからも長生きして欲しいです。
一年一年、長い目で見守って欲しいと思います。
馬のおかげで全国のファンの方と出会うことができて、嬉しく思っています。中には牧場のインスタグラムを見て、馬に会いにいらっしゃる方もいます。
コロナ禍の状況や、他の牧場さんの見学状況をふまえて、再開を考えたいです。」

ワイルドワンダーの最新情報は、
静内フジカワ牧場
のインスタグラムでも知ることができます。
牧場の生き生きとした日常風景や、素敵な馬たちの姿に皆さん癒されてください。