重賞競走
'06 ジャパンCダート G1
デルタブルース・ジャガーメイル・ブライトエンブレムの3頭と一緒に放牧していることが多いです。広々とした放牧場での放牧風景をぜひ見に来てください。
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 2006年11月25日 | ジャパンCダート G1 | 東京 | ダ | 2100 |
2 | 2009年05月24日 | 東海S G2 | 中京 | ダ | 2300 |
3 | 2009年08月13日 | ブリーダーズGC(中央交流) Jpn2 | 門別 | ダ | 2000 |
4 | 2009年06月24日 | 帝王賞(中央交流) Jpn1 | 大井 | ダ | 2000 |
1 | 2006年07月29日 | 魚沼特別 1000万下 | 新潟 | ダ | 1800 |
1 | 2006年10月22日 | 銀蹄S 1600万下 | 東京 | ダ | 2100 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
2005年 | 中央 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 |
2006年 | 中央 | 6 | 5 | 0 | 1 | 0 | 180,699,000 |
2007年 | 中央 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5,900,000 |
2009年 | 中央 | 5 | 0 | 1 | 0 | 4 | 22,336,000 |
2009年 | 地方 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 13,000,000 |
合計 | 中央 | 14 | 5 | 1 | 1 | 7 | 208,935,000 |
合計 | 地方 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 13,000,000 |
年度 | 表彰情報 |
2006年 | 最優秀ダートホース |
2016年リオデジャネイロオリンピックで馬場馬術の日本代表にもなった原田喜市さんが代表を務めるのは岡山県真庭市にある『オールド・フレンズ・ジャパン』。
ここは、現役生活を引退した馬たちが安心して余生が送れるように、そしてその場所から新しい未来を創りあげていけるようにと2020年秋に設立された場所です。
その思いは日本中央競馬会(JRA)の公式ホームページ内にも収められており、元気に過ごす馬たちの姿を見ることができます。
2006年、デビュー4戦目の未勝利を勝ち上がったあと破竹の5連勝でジャパンCダート(現在のチャンピオンズカップ)を制覇。
3歳にしてダート界の頂点へと上り詰めたアロンダイトも、2022年4月から、ここで引退名馬としての余生を送っています。
「移動してきた直後は北海道から岡山県までの長距離輸送の疲れみたいなものがありましたが、すぐに回復しました。
20歳とはいえ、心身ともに芯の部分から健康なのだと思います。」
と現況を教えてくれたのは一般社団法人オールド・フレンズ・ジャパンの澤井靖子理事。
「本当に手がかからない馬。
ここに来てからは1度も騎乗運動はしていませんし、調馬索による運動もさせてはいません。
おとなしくて手がかからない馬というのはスタッフ全員の共通認識です。
それから、アロンダイトの何がすごいって、食欲が凄いです。
体が大きいこともありますが、極端なことを言うとほかの馬の1.5倍くらいは食べますよ。」
今年の夏は全国的に猛暑で、ここも例外ではなかったのですが、体調を1度も崩すことなく、かつてノーザンホースパークでも一緒だったデルタブルース、ジャガーメイル、そしてブライトエンブレムと同じ放牧地で仲良く過ごしていました。
「アロンダイトは、どちらかといえば孤独を愛するタイプ。
『 構ってちゃんタイプ』のブライトエンブレムからは微妙な位置関係を保ちつつ、放牧地では先輩であり仲の良いデルタブルースとは良い関係を築いているようです。」
と耳打ちしてくれました。
実は、この写真、そして動画の撮影は夏に行いましたが、冬本番を迎えようという季節になると基本的にはウォーキングマシーンとサンシャインパドック放牧ですごしているそうです。
「ここは本格的な冬になると結構な量の雪が積もりますので放牧地での放牧は中止します。ただ、運動不足になっても困りますので短い時間ですが4頭一緒に馬場に放すこともあります。」
そんなときでも4頭の位置関係は変わらぬままといいますから、集団で生活する馬という動物の不思議なところを感じさせる話です。
「デルタブルースとかジャガーメイルなんかはときにテンションが上がりすぎる時があるのですが、この馬はそんなこともなく、ほかの馬が走り出すと一緒になって走る程度。
本当のところは馬に聞いてみないとわかりませんが、ストレスとは無縁の平穏な生活を送ってくれているようです。」
と満足そうです。
「現役を引退してからずいぶんと長い時間が経過していますが、今でもときに出資者やファンの方が訪ねてきてくれますし、愛されている馬だということがわかります。
このまま穏やかに1日でも長く元気で過ごして欲しいと願っています。」
と優しいまなざしで馬たちを見守っています。