重賞競走
'09 札幌記念 G2
'11 シリウスS G3
'08 中日新聞杯 Jpn3
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 2009年08月23日 | 札幌記念 G2 | 札幌 | 芝 | 2000 |
1 | 2011年10月01日 | シリウスS G3 | 阪神 | ダ | 2000 |
1 | 2008年12月13日 | 中日新聞杯 Jpn3 | 中京 | 芝 | 2000 |
2 | 2009年01月04日 | 中山金杯 G3 | 中山 | 芝 | 2000 |
2 | 2009年02月07日 | 小倉大賞典 G3 | 小倉 | 芝 | 1800 |
2 | 2009年03月14日 | 中京記念 G3 | 中京 | 芝 | 2000 |
2 | 2012年09月29日 | シリウスS G3 | 阪神 | ダ | 2000 |
3 | 2008年02月17日 | きさらぎ賞 Jpn3 | 京都 | 芝 | 1800 |
1 | 2007年11月11日 | 黄菊賞 500万下 | 京都 | 芝 | 1800 |
1 | 2008年05月31日 | 白百合S オープン | 中京 | 芝 | 1800 |
1 | 2008年11月15日 | アンドロメダS オープン | 京都 | 芝 | 2000 |
3 | 2008年05月10日 | プリンシパルS オープン | 東京 | 芝 | 2000 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
2007年 | 中央 | 5 | 2 | 0 | 0 | 3 | 17,287,000 |
2008年 | 中央 | 8 | 3 | 0 | 2 | 3 | 106,168,000 |
2009年 | 中央 | 7 | 1 | 3 | 0 | 3 | 121,762,000 |
2010年 | 中央 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 |
2011年 | 中央 | 5 | 1 | 0 | 0 | 4 | 51,127,000 |
2011年 | 地方 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
2012年 | 中央 | 3 | 0 | 1 | 0 | 2 | 14,178,000 |
2013年 | 中央 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 |
2014年 | 地方 | 7 | 0 | 0 | 0 | 7 | 456,000 |
合計 | 中央 | 35 | 7 | 4 | 2 | 22 | 310,522,000 |
合計 | 地方 | 8 | 0 | 0 | 0 | 8 | 456,000 |
合計 | SIN | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
ホーストラスト北海道がある岩内町は、札幌市内から車で2時間弱。積丹半島の西側に位置し、日本海に面した港町として北海道内では有数の歴史と文化の香りを持つ街として知られています。
現役を引退した競走馬を、自然に近い環境で余生を送れるようにと2009年に設立されたホーストラスト北海道は、ここ岩内町の高台にあり、天気の良い日には広い日本海を眺めることができます。
現在13歳になったヤマニンキングリーは15年の11月からここで30数頭の仲間たちと悠々自適な生活を送っています。代表の酒井政明さんにお話を伺いました。
「24時間放牧を基本としていますが、1日1回は集牧し、補助飼料を与えると同時に馬体のチェックを行っています。お預かりした馬はどの馬も同じで、特別扱いはしませんが、
私も競馬の世界に身を置いたことがありますので、ヤマニンキングリーのことは良く知っていました。訪れるファンの方々も、やはり口にするのは札幌記念のことが多いですね。あれだけ頑張った馬ですから、お話をいただいたときは正直に嬉しかったです」。
現役時代のヤマニンキングリーは、期待の大きな馬でした。新馬戦を勝って2戦目に選ばれたのは札幌2歳S。朝日杯フューチュリティSにも出走しています。3歳春のクラシック出走は叶いませんでしたが、秋には菊花賞にも挑戦。3歳暮れの中日新聞杯で古馬を相手に重賞初勝利を飾っています。4歳になって重賞で2着を3回続けたあと一息入れ、休み明けの札幌記念はマイナス20キロの馬体重で出走。早めに抜け出してブエナビスタの末脚を封じ込めました。その後、ジャパンカップやシンガポール航空国際Cにも出走し、6歳秋にはダートの中距離重賞シリウスSにも勝っています。
「移動してきたのは秋もだいぶ深まった頃で、馬にとっては少しかわいそうな環境でしたが、とにかくのんびりしてもらおうと言うことで引き受けました。気の強い馬でしたから移動してきたばかりの頃は他の馬を威嚇したりもしていましたが、環境に慣れた今では人懐っこい、大人しい馬ですよ」。
ヤマニンキングリーとその仲間たちには、樹木を残した自然に近い広い放牧地が与えられ、現在はコスモオオゾラなど5頭が放牧されています。
「競走馬時代に痛めた左前脚を気にするときもありますが、食欲も旺盛でいたって健康です。今年は虻が多いので走り回って古傷を痛めていないか注意しています」。
地方競馬で厩務員をしていた頃に処分される馬たちを見て、乗馬クラブや功労施設を立ち上げたという酒井さん。信頼するスタッフ、そして多くの人たちに支えられながら、馬の余生と真剣に向き合っています。「人間1人ができることは限られているので、このような施設がどんどん増えると良いと思っています。ストレスなく過ごした馬は30歳くらいまでは生きてくれますから、ヤマニンキングリーも少しでも長く生きてくれたらと思っています。ファンの方々には、レースを終えた馬たちも見て、楽しんでいただけたら嬉しいです」と優しい笑顔を広げています。