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スマイルジャック

プロフィール

父: タニノギムレット
母: シーセモア
品種: サラブレッド
性別: 雄
毛色: 黒鹿毛
生年月日:2005年03月08日
母馬所有者: 上水牧場
生産牧場: 上水牧場
産地: 北海道勇払郡鵡川町

重賞競走

'08 スプリングS Jpn2

'09 関屋記念 G3

'11 東京新聞杯 G3

近況 2020年11月

落ち着きも出てきました。神経質なところもあるので触ったりしないでください。

繋養者情報提供者:

MOVIE

繋養展示場所
〒055-0005 北海道沙流郡日高町富浜158
 
B.C.S.
TEL
01456-2-2448
展示時間
14時00分~16時00分
見学休止期間
年末年始
連絡予約
前日まで
見学方法
希望により案内あり
厩舎内への立ち入り
制限有
備考
電話受付 9:00~16:30にお願いします。
また、電話連絡は休憩時間を避けてください。
土日は電話がつながらないため、日、月曜日に見学をご希望の場合は、金曜日までにご連絡ください。
厩舎内での見学の場合は、立ち入りは可能です。
雨天時は、厩舎での展示となります。
見学の際は、記帳をお願いします。
着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2008年03月23日 スプリングS Jpn2 中山 1800
1 2009年08月09日 関屋記念 G3 新潟 1600
1 2011年02月06日 東京新聞杯 G3 東京 1600
2 2008年06月01日 日本ダービー Jpn1 東京 2400
2 2012年09月09日 京成杯オータムH G3 中山 1600
2 2008年02月17日 きさらぎ賞 Jpn3 京都 1800
3 2010年06月06日 安田記念 G1 東京 1600
3 2011年06月05日 安田記念 G1 東京 1600
3 2009年04月18日 マイラーズC G2 阪神 1600
3 2009年01月31日 東京新聞杯 G3 東京 1600
3 2007年11月17日 東スポ杯2歳S Jpn3 東京 1800
1 2010年03月21日 六甲S オープン 阪神 1600
2 2007年09月29日 芙蓉S オープン 中山 1600
2 2007年10月20日 いちょうS オープン 東京 1600
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2007年 中央 4 1 2 1 0 28,020,000
2008年 中央 8 1 2 1 4 145,337,000
2009年 中央 8 1 0 2 5 66,845,000
2010年 中央 7 1 0 1 5 63,497,000
2011年 中央 5 1 0 1 3 66,120,000
2012年 中央 9 0 1 0 8 15,164,000
2013年 地方 2 0 0 0 2 0
2013年 中央 7 0 0 0 7 0
2014年 地方 8 0 0 0 8 500,000
合計 中央 48 5 5 6 32 384,983,000
合計 地方 10 0 0 0 10 500,000

2024年8月 ~スマイルジャックとの再会~

2008年の日本ダービー2着、そして2度の安田記念3着など中央競馬で長く活躍したスマイルジャック。
移籍した川崎競馬場での引退式を終えたのが2014年11月3日。JBC競走当日でした。
その引退式には管理していた山崎尋美調教師、主戦を務めた山崎誠士騎手、志村直裕厩務員のほか、中央在籍時に管理していた小桧山悟調教師や梅澤聡担当調教助手も姿を見せ、長く頑張った同馬に沢山の労いの言葉がかけられました。


引退後、北海道新ひだか町のアロースタッドで種雄馬生活を送ったスマイルジャックは東京農工大学馬術部で乗用馬として活躍、その後2020年から生まれ故郷からほど近い日高町の育成施設『(有)B.C.S.』(ビー・シー・エス)で引退名馬としての生活をスタートさせています。meiba.jpをご覧いただいている皆様にはナリタタイシンが終の棲家として晩年を過ごした場所と表現した方がご理解いただき易いかもしれません。


B.C.S.の旧名称はベーシカル・コーチング・スクール。
全天候型の800メートルの屋内馬場、全長1200メートルの坂路馬場、ウォーキングマシンなどの育成施設を有します。サラブレッドとして生まれたウマたちに競走馬としての基礎を教え込み、そして競馬場へと送り出すのがで仕事です。
小桧山悟調教師からの信頼も厚く、スマイルジャック産駒も手掛けた経験があるそうです。


「なぜ、育成牧場が引退名馬を預かることになったのですか?」
という不躾な問いに
「私たち育成牧場は、1歳の夏から秋にかけてお預かりした馬を翌年の春に送り出すことが仕事であり、1頭1頭の馬と接する時間はごくわずかです。そのため、長くじっくりと向き合うことができる引退名馬から多くのことを学ばせてもらっているのです。」
と、高橋司代表。
そんな言葉の端々にも実直な性格がにじみ出ます。ウマがヒトを育て、そしてヒトがウマを育てる。そんなことを具現化しているのが、ここ、B.C.S.なのです。


育成馬の騎乗調教が終わり、昼過ぎまでがスマイルジャックの放牧時間となります。
聞けば、あまり外は好きではないというインドア派とのこと。
「放牧地に出されるのは好きみたいですが、1時間もしたら飽きてしまうようで、放牧時間の多くを出入り口付近で過ごしています。」
というのは同牧場の川上茂雄さん。厩舎長として、もっともスマイルジャックを知る方だそうです。
「スマイルジャックのためなら。」
と忙しい仕事の合間を縫って撮影に協力してくれました。


「移動してからずっと体調に不安はなく、元気いっぱいに過ごしています。歯もしっかりと丈夫で食欲も旺盛です。ただ、今はちょっと太り気味なので体調管理には気を付けなければと思っています。」
と苦笑い。


「以前から(移動してくる)話は聞いていましたし、現役時代の活躍はもちろん知っていました。移動してきた日のことは良く覚えています。大学の馬術部で活躍していた馬なので引き締まった馬体でしたが、とにかく顔がタニノギムレットそっくりで驚きました。聞けば、あまり我慢が出来ない性格も父親譲りだそうです。」
と、まるで昨日のことのように、当時の印象を話してくれました。


そんなスマイルジャックは
「年齢(19歳)の割にはやんちゃな性格。」
だそうです。
ただ、少し神経質で初めて見るものには慎重な一面もあります。例えば、知らない馬が馬房の前を通るだけでピリっとするあたりはスマイルジャックらしいところだそうです。育成馬の騎乗馴致が終わってからの放牧というのは、そんな彼の性格にあわせてのこともあるようです。



同馬が移動してきてすぐに新型コロナウイルスが流行したため、訪れる方の数はまだそれほど多くはないそうですが
「この馬の現役時代を知るような、そんな年代の方が多い。」
とのことです。それぞれが、静かに馬との再会を楽しんでいるそうです。


「馬はとても元気で、ケガや病気などなく毎日を過ごしており、1日でも長く元気でいてもらえるようにとスタッフ全員で心がけています。スマイルジャックのことを愛してくださる方であれば見学はもちろん大歓迎しますが、少々神経質な面がありますので、見学の際はご注意ください。それから、私たちとしても良い状態で見学いただきたいと思っていますので、事前の連絡、それから見学時間をお守りいただきますよう必ずお願いします。」
というメッセージをお預かりしました。