ナカヤマナイト

ナカヤマナイト メイン画像1 (C)JRA

重賞競走

  • '12 オールカマー G2
  • '13 中山記念 G2
  • '11 共同通信杯 G3

プロフィール

  • 父: ステイゴールド
  • 母: フィジーガール
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雄(セン)
  • 毛色: 栗毛
  • 生年月日:2008年03月24日
  • 母馬所有者: 沖田牧場
  • 生産牧場: 沖田牧場
  • 産地: 北海道沙流郡日高町
ナカヤマナイト メイン画像2 (C)JAIRS

Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

今年はあまり皮膚炎も出来ず、元気に過ごしています。
(事業実績等報告書より)

情報提供者:所有者

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS 撮影日 2025年5月13日
繋養場所
〒048-2201 北海道岩内郡共和町前田418~10
 
ホーストラスト北海道 分場
TEL
0135-62-3686
展示時間
11時00分~15時00分
休憩時間
12時00分~13時00分
休日
お盆・年末年始
見学休止期間
03月 ~ 04月
 
雪解けで放牧地がぬかるんでいるため
連絡予約
前日まで
見学方法
希望により案内あり
厩舎内への立ち入り
制限有

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2012年09月23日 オールカマー G2 中山 芝 2200
1 2013年02月24日 中山記念 G2 中山 芝 1800
1 2011年02月13日 共同通信杯 G3 東京 芝 1800
2 2012年01月22日 AJCC G2 中山 芝 2200
2 2015年05月10日 新潟大賞典 G3 新潟 芝 2000
4 2011年05月29日 日本ダービー G1 東京 芝 2400
5 2011年04月24日 皐月賞 G1 東京 芝 2000
1 2010年11月28日 ベゴニア賞 500万下 東京 芝 1600
1 2011年12月17日 ディセンバーS オープン 中山 芝 1800
2 2010年11月06日 百日草特別 500万下 東京 芝 1800
2 2010年12月26日 ホープフルS オープン 中山 芝 2000
年 主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2010年 中央 6 2 3 1 0 29,680,000
2011年 中央 4 2 0 0 2 95,540,000
2012年 中央 7 1 1 0 5 97,344,000
2013年 中央 7 1 0 0 6 65,120,000
2014年 中央 6 0 0 0 6 4,000,000
2015年 中央 3 0 1 0 2 16,164,000
2016年 中央 2 0 0 0 2 0
合計 中央 35 6 5 1 23 307,848,000
合計 仏国(海外) 2 0 0 0 2 0

Stories コラム

2026年9月 ~ナカヤマナイトとの再会~

 北の玄関口と言われる新千歳空港から、高速を使えば車で2時間少々。札幌からなら約90分。日本海に突き出るように位置する積丹半島の西側に広がるのがホーストラスト北海道です。
 ここは、現役生活を引退した馬たちが、幸せな余生を送れるように、自然に近い環境で生活している馬たちにとっての楽園です。
 岩内郡岩内町にある本場と、そこから車で約10分ほどの共和町にある分場では現在併せて70頭ほどの馬たちが、年齢や健康状態などを鑑みられながら、広い放牧地で暮らしており、決して多くはないスタッフが忙しそうに馬たちを管理しています。
 季節によっても異なりますが、取材に訪れた8月下旬の北海道は、暑かった夏の中に秋の風を感じるようになる季節。馬たちが嫌う虻も少なくなって快適な日々を過ごしていました。
 代表の酒井政明さんは、分場のある共和町の出身です。幼い頃から馬がそばにいる環境で育ったこともあって、ホッカイドウ競馬で厩務員をしていた経験もありますが、現役生活を終えた馬たちの身を案じ、30歳を前に引退した馬たちが安心して暮らせるようにと牧場を開設して現在に至っています。
 2011年の共同通信杯に勝って皐月賞5着、日本ダービー4着。その年の秋には凱旋門賞を目指して欧州遠征を行ったナカヤマナイトも、ここホーストラスト北海道で余生を送る1頭です。
 現役時代の通算成績は35戦6勝2着5回3着1回。その名前のとおりに中山競馬場を得意として初勝利を挙げたのも中山競馬場。重賞初勝利こそ東京競馬場でしたが、2012年のオールカマー、そして翌2013年の中山記念も勝って、巧者ぶりを発揮しています。
 今でも語り草となっているのは4歳秋のオールカマー。ヨーロッパ遠征からの帰国初戦となったディセンバーステークスを出走メンバー最速の末脚で勝利し、不良馬場で行われたアメリカジョッキーCCはルーラーシップの2着。しかし、その後はレース中の不利や、強すぎる前進気勢の影響もあって産経大阪杯5着、鳴尾記念4着と不完全燃焼のレースを続け、春の最大目標だった宝塚記念も後方から差を詰めたものの、勝ったオルフェーヴルから2秒以上離された8着と関係者の期待を裏切ってしまいます。捲土重来を期して出走した秋初戦のオールカマーは雨降る中での激戦となりましたが、長く良い脚を繰り出してデイセンバーS以来9カ月ぶりの勝利を重賞競走の大舞台で飾りました。重賞勝利としては共同通信杯以来1年7カ月ぶりでした。
 その後、8歳まで現役生活を続けたナカヤマナイトは引退後、種雄馬とはならずに思い出の中山競馬場で誘導馬となりましたが、2022年から功労馬としての生活をスタートさせています。
 現在では、20数頭の馬たちとの集団放牧。放牧地内に設けられている飼い葉桶に乾草を補充すると同時に、1頭ずつ馬と触れ合い、そして健康状態をチェック。ケガをしている馬や体調の悪そうな馬がいれば適切に処置をします。
 「まだ18歳ですから、ベテランという年齢ではないですが、現在のところ不自由なく暮らしているように見えます。健康面での不安はありません。」と代表の酒井さん。
 「現役時代から気の強い面があったと聞いていますが、環境の変化に自分が合わせるというよりも、ここでも自分自身を貫いているような感じです。入ってきたばかりの頃もいじめられることはなかったですし、新しく仲間に加わった馬をいじめるようなこともありません。つかず離れずの距離感を保った生活が、ナカヤマナイトの性格に合っているのだと思います。」
 2007年の福島牝馬Sに勝ったスプリングドリュー(26歳)がお気に入りのようで、一緒にいることが多いようですが、「スプリングドリューが仲間と群れるタイプではないので、結果的には2頭で群れから少し離れたところにいるケースが多くなりましたが、飼い葉を与えると争うように食べています。食欲はありますし、元気です。この馬を目当てに足を運んでくれる方もいるのですが、みなさん元気な姿を見て、嬉しそうです。逆に元気をもらったと、話してくれた方もいらっしゃいました。」と紹介してくれました。
 そんな酒井さんには夢があります。酒井さんが養老牧場をスタートさせた四半世紀前と比べると、現在は馬たちが安心して余生を送れる場所は飛躍的に増えましたが、もっともっと引退馬の受け入れ施設が増えてくることを望んでおり、ホーストラスト北海道でも分場を広げる計画が着実に進行しているそうです。「今、本場と併せると70頭くらいを管理していますが、年々生産頭数が増えているので、その分引退馬も増えています。全部は無理ですが、100頭くらいは受け入れる体制を作りたいと思っています。そのためには土地を広げ、シェルターを作り、牧柵を整備する必要があります。」と意欲を見せています。
 「自分に出来ることは限られているかもしれないけれど、自分たちの活動を見て『やってみたい。』という人がいたら嬉しいです。近年は、養老牧場が増えてきましたが、もっとたくさんあっても良いと思います。競走を終えた馬たちが幸せな余生を暮らせるように、自分に出来ることを精いっぱいやり続けたい。」と静かに次の目標に向かって歩を進めています。