エポカドーロ

エポカドーロ メイン画像1 (C)JRA

重賞競走

  • '18 皐月賞 G1

プロフィール

  • 父: オルフェーヴル
  • 母: ダイワパッション
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雄
  • 毛色: 黒鹿毛
  • 生年月日:2015年02月15日
  • 母馬所有者: 田上 徹
  • 生産牧場: 田上 徹
  • 産地: 北海道日高郡新ひだか町
エポカドーロ メイン画像2 (C)JAIRS

Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

北海道沙流郡日高町のヴェルサイユリゾートファームで功労馬として繋養を始めました。

情報提供者:JAIRS

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS 撮影日 2025年12月3日
繋養場所
〒059-2124 北海道沙流郡日高町庫富734
 
ヴェルサイユリゾートファーム
展示時間
09時00分~15時00分
休日
木曜日
見学申込方法
連絡不要 直接訪問可
見学方法
自由見学
厩舎内への立ち入り
制限有
備考
見学の際は、マナーを守ってスタッフの案内に従ってください

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2018年04月15日 皐月賞 G1 中山 2000
2 2018年05月27日 日本ダービー G1 東京 2400
2 2018年03月18日 スプリングS G2 中山 1800
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2017年 中央 1 0 0 1 0 1,800,000
2018年 中央 7 3 2 0 2 268,364,000
2019年 中央 2 0 0 0 2 6,200,000
合計 中央 10 3 2 1 4 276,364,000

Stories コラム

2026年4月 ~エポカドーロとの再会~

父がオルフェーヴル(金細工師の意味)で、その父はステイゴールド(黄金旅程)。母ダイワパッションの父が、フォーティナイナー(カリフォルニア・ゴールドラッシュから命名)だから、エポカドーロ(イタリア語で「黄金の時代」)。血統のロマンが凝縮されたような馬名を授かったこの馬は、3歳1月、デビュー2戦目の芝1600㍍未勝利戦を逃げ切って初勝利を記録し、続くあすなろ賞でも後続に3馬身半差で逃げ切り勝ち。クラシック戦線に名乗りを上げた馬でした。重賞初挑戦となったスプリングSは大逃げを打った馬から離れた2番手を進んでハナ差2着。それまでのレースぶりから、誰もが逃げると思った皐月賞は、好スタートを切ったものの、先行集団から離れた4番手から徐々に前との差を詰め、残り100㍍付近で先頭に。三冠馬オルフェーヴルの初年度産駒として初のクラシックウイナーに輝きました。続くダービーは、距離不安を囁かれながらも、今度は意表を突く逃げ戦法から半馬身差2着。型にはまらない自在性と高い能力で私たちをハラハラドキドキさせてくれました。

 4歳シーズンは大阪杯で鼻出血を発症したあと、休養中に腸ねん転を発症。復帰に向けて関係者は努力しましたが、結果的にはレースに復帰することが出来ず、その大阪杯を最後に、2021年から新ひだか町のアロースタッドで種雄馬となりました。

三冠馬オルフェーヴルの血を継ぐ貴重な存在として期待されましたが、昨年9月に5年間の種雄馬生活にピリオドを打ち、それまで同じ種馬場で生活していたトランセンド、ラニといった馬たちとともにYogiboヴェルサイユリゾートファームへと移動してきました。そのニュースを見聞きして、さっそく多くのファンがエポカドーロとの再会を楽しんだと言います。

 「なんだか、この牧場はステイゴールドの血を引く馬が多くなりましたね。」と、同ファームの太田篤志さんが、苦笑いを浮かべながらエポカドーロがつながれている洗い場でブラシを動かします。確かに、言われてみればエポカドーロにオジュウチョウサン、オセアグレイト、エタリオウ。激しい気性で知られるステイゴールド系は取扱いが難しいことでも知られており、この日のエポカドーロも洗い場でやんちゃな一面を見せますが、そんなところもファンの心をつかむようで、この父系をまとめて応援する方も多いそうです。
 その中でも「エポカドーロは年齢的にもまだ子供っぽいところを残すのかもしれませんが、ステイゴールドの血を引く馬らしい産駒」だそうで「自分たちが扱う馬の中では、性格的にはオセアグレイトとよく似ています。基本的には賢いというか、頭の良い馬で、自由をこよなく愛します。そんなところがそっくりです。」と表現してくれました。

 現在の放牧時間は朝6時くらいから、午後は1時過ぎくらいまで。天候などによって若干の違いはあるそうですが、かつての仲間とも言うべきトランセンドやラニとは隣り合わせになる放牧地で概ね7~8時間を過ごしています。
 
 「移動してきたのが秋で、北海道の観光シーズンはもう終わりかけていましたが、冬の間もたくさんの方が会いに来てくださいました。ただ、あまり愛想の良い馬ではなさそうです。」と紹介してくれました。
 実は、この撮影も2度に分けて行いました。
 「とても、アグレッシブな馬ですよ。」以前の牧場からも、そう聞いていたのですが、この日は放牧地でじっと佇んだまま雪解けの土から顔をのぞかせた美味しそうな青草にも興味を示さず、2時間ほどずっと立ち続けていました。

 やがて、集牧時間となり申し訳なさそうにスタッフが厩舎へと導きますが、放牧地から厩舎まで戻るまでの間、まるで空手選手が試合で見せる「型」を思い出させるような〝蹴り〟を数回。「これが、この馬のルーティーンのようです。」とスタッフは緊張の色を隠せませんが、こんな動きひとつにもクラシックウイナーの名に恥じない力強さを見せてくれます。

 そんなエポカドーロの〝特技〟は、放牧地で頭絡を外すこと。どうやって外すのか誰も見たことがないので、やり方はわからないそうですが、牧柵を使って器用に頭絡を外してしまうそうです。そんなところも自由を愛するエポカドーロらしいと言えば「らしい」のですが、集牧を行うスタッフの方々の心情を慮ると、感心してばかりもいられません。

 「春を迎えて、これからの季節は観光でいらっしゃる方も増えてくると思います。エポカドーロだけではなく、すべての馬に対して言えることですが、見学の際は特にご注意ください。エポカドーロをはじめとする馬たちとの再会を、良い思い出として持ち帰っていただきたい。」と注意喚起を含めたコメントをいただきました。