クーリンガー
重賞競走
- '02 サラブレッドChC(中央交流) G3
- '04 佐賀記念(中央交流) G3
- '04 名古屋大賞典(中央交流) G3
- '05 名古屋大賞典(中央交流) G3
- '05 マーチS G3
- '06 マーキュリーC(中央交流) G3
プロフィール
- 父: フォーティナイナー
- 母: クールアライヴァル
- 品種: サラブレッド
- 性別: 雄(セン)
- 毛色: 芦毛
- 生年月日:1999年06月16日
母馬所有者: (株)岸和田グランドホール
- 生産牧場: 浦河日成牧場
- 産地: 北海道浦河郡浦河町
Catch up with Your Old Heroes
今、あの馬はどうしてる?
相変わらず、泥だらけになっているので、手入れが大変です。
情報提供者:所有者
Location & Conditions for Visitors
繋養者・見学条件
- 繋養展示場所
- 〒045-0024 北海道岩内郡岩内町野束463~1
-
- ホーストラスト北海道
- TEL
- 0135-62-3686
- 展示時間
- 13時30分~15時00分
- 休憩時間
- 12時30分~13時30分
- 休日
-
お盆・年末年始
- 見学休止期間
-
03月
~
04月
-
- 雪解けで放牧地がぬかるんでいるため
- 連絡予約
- 前日まで
- 見学方法
- 希望により案内あり
- 厩舎内への立ち入り
- 制限有
- 備考
- スタッフの案内に従ってマナーを守って見学お願いします
Race Record
競走成績
着順 |
日付 |
レース名 |
競馬場 |
芝ダ |
距離 |
1 |
2002年09月03日 |
サラブレッドChC(中央交流) G3 |
金沢 |
ダ |
2000 |
1 |
2004年02月11日 |
佐賀記念(中央交流) G3 |
佐賀 |
ダ |
2000 |
1 |
2004年03月10日 |
名古屋大賞典(中央交流) G3 |
名古屋 |
ダ |
1900 |
1 |
2005年03月02日 |
名古屋大賞典(中央交流) G3 |
名古屋 |
ダ |
1900 |
1 |
2005年03月27日 |
マーチS G3 |
中山 |
ダ |
1800 |
1 |
2006年07月17日 |
マーキュリーC(中央交流) G3 |
盛岡 |
ダ |
2000 |
2 |
2006年12月29日 |
東京大賞典(中央交流) G1 |
大井 |
ダ |
2000 |
2 |
2007年03月07日 |
ダイオライト記念(中央交流) Jpn2 |
船橋 |
ダ |
2400 |
2 |
2003年01月26日 |
平安S G3 |
京都 |
ダ |
1800 |
2 |
2003年02月11日 |
佐賀記念(中央交流) G3 |
佐賀 |
ダ |
2000 |
2 |
2004年01月25日 |
平安S G3 |
京都 |
ダ |
1800 |
2 |
2004年07月19日 |
マーキュリーC(中央交流) G3 |
盛岡 |
ダ |
2000 |
2 |
2005年02月11日 |
佐賀記念(中央交流) G3 |
佐賀 |
ダ |
2000 |
2 |
2007年02月12日 |
佐賀記念(中央交流) Jpn3 |
佐賀 |
ダ |
2000 |
2 |
2007年07月16日 |
マーキュリーC(中央交流) Jpn3 |
盛岡 |
ダ |
2000 |
2 |
2008年02月11日 |
佐賀記念(中央交流) Jpn3 |
佐賀 |
ダ |
2000 |
3 |
2002年09月23日 |
ダービーGP(中央交流) G1 |
盛岡 |
ダ |
2000 |
3 |
2004年12月29日 |
東京大賞典(中央交流) G1 |
大井 |
ダ |
2000 |
3 |
2003年03月30日 |
マーチS G3 |
中山 |
ダ |
1800 |
5 |
2005年06月29日 |
帝王賞(中央交流) G1 |
大井 |
ダ |
2000 |
1 |
2002年05月19日 |
昇竜S オープン |
中京 |
ダ |
1700 |
1 |
2003年10月04日 |
ペルセウスS オープン |
中山 |
ダ |
1800 |
2 |
2003年08月10日 |
関越S オープン |
新潟 |
ダ |
1800 |
2 |
2003年08月24日 |
阿蘇S オープン |
小倉 |
ダ |
1700 |
3 |
2003年06月14日 |
ブリリアントS オープン |
東京 |
ダ |
2100 |
3 |
2004年06月26日 |
大沼S オープン |
函館 |
ダ |
1700 |
年 |
主催者 |
レース回数 |
1着 |
2着 |
3着 |
着外 |
賞金 |
2002年 |
中央 |
9 |
3 |
1 |
0 |
5 |
36,257,000 |
2002年 |
地方 |
3 |
1 |
0 |
1 |
1 |
40,200,000 |
2003年 |
中央 |
8 |
1 |
3 |
2 |
2 |
81,512,000 |
2003年 |
地方 |
4 |
0 |
1 |
0 |
3 |
16,800,000 |
2004年 |
地方 |
4 |
2 |
1 |
1 |
0 |
85,000,000 |
2004年 |
中央 |
5 |
0 |
1 |
1 |
3 |
29,535,000 |
2005年 |
中央 |
3 |
1 |
0 |
0 |
2 |
47,080,000 |
2005年 |
地方 |
4 |
1 |
1 |
0 |
2 |
47,000,000 |
2006年 |
地方 |
5 |
1 |
1 |
0 |
3 |
58,000,000 |
2006年 |
中央 |
3 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0 |
2007年 |
地方 |
8 |
0 |
3 |
0 |
5 |
34,700,000 |
2007年 |
中央 |
4 |
0 |
0 |
0 |
4 |
0 |
2008年 |
地方 |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
9,000,000 |
合計 |
中央 |
32 |
5 |
5 |
3 |
19 |
194,384,000 |
合計 |
地方 |
29 |
5 |
8 |
2 |
14 |
290,700,000 |
Stories
コラム
2024年12月 ~クーリンガーとの再会~
歴代の優勝馬にはスマートファルコンやホッコータルマエ、エスポワールシチーなどの名馬が名を連ねる名古屋大賞典は3月の名古屋競馬を締めくくる名物レースですが、今年度から『全日本的なダート競走の体系整備』に伴い、施行時期が12月に変更となり、3歳馬も出走できるハンデキャップレースとして生まれ変わりました。
今回ご紹介するクーリンガーは2004年、そして2005年の優勝馬です。2004年は佐賀への遠征でいったんは馬体重を減らしながらも地元の雄マルカセンリョウとの一騎打ちを制し、2005年は勝負どころで位置取りを下げながらも、歯をむき出しにした直線一気の追い込みで、秋にJBC開催を控えていた地元勢を震え上がらせました。
現役時代の最高馬体重は547㌔で、当時からコロンとした芦毛の馬体は「ぬいぐるみみたい。」と言われた人気者でした。現役引退後、6年間の種雄馬生活で残した血統登録頭数は31頭で、残念ながら父を超えるような産駒には恵まれませんでしたが、クーリンガーを彷彿させるような芦毛の馬体を引き継ぐものが多く、たくさんのファンに愛されていました。
その後、にいかっぷホロシリ乗馬クラブでセカンドライフを過ごしたのち、2020年11月から北海道岩内郡岩内町のホーストラスト北海道で功労馬としての生活をスタートさせました。
ホーストラスト北海道は、北海道の西部、日本海に臨む岩内町にあり、札幌から車で約2時間弱です。かつてニシンの千石場所として栄えた地域で、日本海側特有の気候から降雪量が多く、冬季は日照時間が短い傾向があります。ホーストラスト北海道は、岩内町の本場と東側に隣接する共和町の分場に分かれており、両者の間は車で15分ほどの距離があります。引退した馬たちが山と海に囲まれた豊かな自然の中でのびのびと暮らしています。
取材当日は、前日、前々日に降った雪が放牧地を覆いつくし、深いところでは馬たちの膝ほどになっていましたが、「このあたりも温暖化の影響なのか、今年は暖かい日が多く、2、3日前に降った雪が根雪になりそうです。」と酒井政明代表が出迎えてくれました。
真っ白な雪景色の中に、芦毛の馬が2頭。「もう1頭はローリエという馬でメジロマックイーンの仔です。函館記念に勝ったラブイズブーシェのお母さんと言った方が分かりやすいかもしれませんね。」と酒井さん。聞けば2頭はとても仲が良いそうで、ほかの馬たちから少し離れたところで寄り添っています。
今日はあたり一面真っ白ですが、広い放牧地の中には水飲み場やシェルターがあり、馬たちは、ここで草を噛んだり、水を飲んだり、ゴロゴロしたり。「クーリンガーという馬は、基本的にはマイペースですね。だからかもしれませんが、環境の変化には、すぐに慣れてくれました。今でも1頭になると寂しがりますが、ほかの馬よりもやや広めの放牧地にいるのが元気で長生きの秘訣かもしれません。」と紹介してくれました。
時折、強い風が降り積もった雪を舞い上がらせますが、クーリンガーとローリエは、風が当たらないシェルターの入口で、立ったままコックリ、コックリと昼寝を楽しんでいました。
「年が明ければ26歳になりますが、飼い葉をしっかりと食べてくれますし、良い状態をキープし続けてくれています。ここに来てから、ケガや病気などは記憶にないですね。何よりも、せっかくここに来てくれたのですから1日も長く、元気で過ごして欲しいです。」と馬たちを見守り続けています。
そんな酒井さんが功労馬たちを扱うときに大切にしていることは「言葉が通じない相手なので、馬が発する合図を見落とさないように、気付いてあげること。」と言います。広い放牧地とはいえ、馬同士の相性というのも大事な要素の1つだそうで「100%は無理かもしれませんが、出来る限りストレスを与えないように注意しています。」
そういえば撮影中、隣の放牧地でゴロンと横になった馬がいましたが、放牧地でゴロンと横になるときはリラックスしているケースもあれば、疝痛を発症しているケースもあり、すぐにスタッフが駆け寄って無事を確認していました。
「ここは、馬たちの居場所。私たち人間は、今できる事を一生懸命にやることしかできないけれど、馬たちはのんびりと過ごして欲しい。」ときっぱり。そんな酒井さんにとって嬉しかったことは、ここホーストラスト北海道が、岩内町のふるさと納税の使い道に指定されたことで、「町にとって必要な施設として認められたと感じています。」と話してくれました。
「近年ではアニマルウェルフェアという意識をみんなが持つようになって功労馬を取り巻く輪が広がってきた印象があります。サークル全体にとって良い流れになってきている印象がありますので、良い方向に向かおうとしたときに受け入れる施設が無くなっていないように、とにかく歩みを止めずに進んでいきたいです。」と決意を述べてくれました。
https://www.youtube.com/watch?v=pzyGaiqI2CI