重賞競走
'08 スプリングS Jpn2
'09 関屋記念 G3
'11 東京新聞杯 G3
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 2008年03月23日 | スプリングS Jpn2 | 中山 | 芝 | 1800 |
1 | 2009年08月09日 | 関屋記念 G3 | 新潟 | 芝 | 1600 |
1 | 2011年02月06日 | 東京新聞杯 G3 | 東京 | 芝 | 1600 |
2 | 2008年06月01日 | 日本ダービー Jpn1 | 東京 | 芝 | 2400 |
2 | 2012年09月09日 | 京成杯オータムH G3 | 中山 | 芝 | 1600 |
2 | 2008年02月17日 | きさらぎ賞 Jpn3 | 京都 | 芝 | 1800 |
3 | 2010年06月06日 | 安田記念 G1 | 東京 | 芝 | 1600 |
3 | 2011年06月05日 | 安田記念 G1 | 東京 | 芝 | 1600 |
3 | 2009年04月18日 | マイラーズC G2 | 阪神 | 芝 | 1600 |
3 | 2009年01月31日 | 東京新聞杯 G3 | 東京 | 芝 | 1600 |
3 | 2007年11月17日 | 東スポ杯2歳S Jpn3 | 東京 | 芝 | 1800 |
1 | 2010年03月21日 | 六甲S オープン | 阪神 | 芝 | 1600 |
2 | 2007年09月29日 | 芙蓉S オープン | 中山 | 芝 | 1600 |
2 | 2007年10月20日 | いちょうS オープン | 東京 | 芝 | 1600 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
2007年 | 中央 | 4 | 1 | 2 | 1 | 0 | 28,020,000 |
2008年 | 中央 | 8 | 1 | 2 | 1 | 4 | 145,337,000 |
2009年 | 中央 | 8 | 1 | 0 | 2 | 5 | 66,845,000 |
2010年 | 中央 | 7 | 1 | 0 | 1 | 5 | 63,497,000 |
2011年 | 中央 | 5 | 1 | 0 | 1 | 3 | 66,120,000 |
2012年 | 中央 | 9 | 0 | 1 | 0 | 8 | 15,164,000 |
2013年 | 地方 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 |
2013年 | 中央 | 7 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 |
2014年 | 地方 | 8 | 0 | 0 | 0 | 8 | 500,000 |
合計 | 中央 | 48 | 5 | 5 | 6 | 32 | 384,983,000 |
合計 | 地方 | 10 | 0 | 0 | 0 | 10 | 500,000 |
2008年の日本ダービー2着、そして2度の安田記念3着など中央競馬で長く活躍したスマイルジャック。
移籍した川崎競馬場での引退式を終えたのが2014年11月3日。JBC競走当日でした。
その引退式には管理していた山崎尋美調教師、主戦を務めた山崎誠士騎手、志村直裕厩務員のほか、中央在籍時に管理していた小桧山悟調教師や梅澤聡担当調教助手も姿を見せ、長く頑張った同馬に沢山の労いの言葉がかけられました。
引退後、北海道新ひだか町のアロースタッドで種雄馬生活を送ったスマイルジャックは東京農工大学馬術部で乗用馬として活躍、その後2020年から生まれ故郷からほど近い日高町の育成施設『(有)B.C.S.』(ビー・シー・エス)で引退名馬としての生活をスタートさせています。meiba.jpをご覧いただいている皆様にはナリタタイシンが終の棲家として晩年を過ごした場所と表現した方がご理解いただき易いかもしれません。
B.C.S.の旧名称はベーシカル・コーチング・スクール。
全天候型の800メートルの屋内馬場、全長1200メートルの坂路馬場、ウォーキングマシンなどの育成施設を有します。サラブレッドとして生まれたウマたちに競走馬としての基礎を教え込み、そして競馬場へと送り出すのがで仕事です。
小桧山悟調教師からの信頼も厚く、スマイルジャック産駒も手掛けた経験があるそうです。
「なぜ、育成牧場が引退名馬を預かることになったのですか?」
という不躾な問いに
「私たち育成牧場は、1歳の夏から秋にかけてお預かりした馬を翌年の春に送り出すことが仕事であり、1頭1頭の馬と接する時間はごくわずかです。そのため、長くじっくりと向き合うことができる引退名馬から多くのことを学ばせてもらっているのです。」
と、高橋司代表。
そんな言葉の端々にも実直な性格がにじみ出ます。ウマがヒトを育て、そしてヒトがウマを育てる。そんなことを具現化しているのが、ここ、B.C.S.なのです。
育成馬の騎乗調教が終わり、昼過ぎまでがスマイルジャックの放牧時間となります。
聞けば、あまり外は好きではないというインドア派とのこと。
「放牧地に出されるのは好きみたいですが、1時間もしたら飽きてしまうようで、放牧時間の多くを出入り口付近で過ごしています。」
というのは同牧場の川上茂雄さん。厩舎長として、もっともスマイルジャックを知る方だそうです。
「スマイルジャックのためなら。」
と忙しい仕事の合間を縫って撮影に協力してくれました。
「移動してからずっと体調に不安はなく、元気いっぱいに過ごしています。歯もしっかりと丈夫で食欲も旺盛です。ただ、今はちょっと太り気味なので体調管理には気を付けなければと思っています。」
と苦笑い。
「以前から(移動してくる)話は聞いていましたし、現役時代の活躍はもちろん知っていました。移動してきた日のことは良く覚えています。大学の馬術部で活躍していた馬なので引き締まった馬体でしたが、とにかく顔がタニノギムレットそっくりで驚きました。聞けば、あまり我慢が出来ない性格も父親譲りだそうです。」
と、まるで昨日のことのように、当時の印象を話してくれました。
そんなスマイルジャックは
「年齢(19歳)の割にはやんちゃな性格。」
だそうです。
ただ、少し神経質で初めて見るものには慎重な一面もあります。例えば、知らない馬が馬房の前を通るだけでピリっとするあたりはスマイルジャックらしいところだそうです。育成馬の騎乗馴致が終わってからの放牧というのは、そんな彼の性格にあわせてのこともあるようです。
同馬が移動してきてすぐに新型コロナウイルスが流行したため、訪れる方の数はまだそれほど多くはないそうですが
「この馬の現役時代を知るような、そんな年代の方が多い。」
とのことです。それぞれが、静かに馬との再会を楽しんでいるそうです。
「馬はとても元気で、ケガや病気などなく毎日を過ごしており、1日でも長く元気でいてもらえるようにとスタッフ全員で心がけています。スマイルジャックのことを愛してくださる方であれば見学はもちろん大歓迎しますが、少々神経質な面がありますので、見学の際はご注意ください。それから、私たちとしても良い状態で見学いただきたいと思っていますので、事前の連絡、それから見学時間をお守りいただきますよう必ずお願いします。」
というメッセージをお預かりしました。